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争いを超えて「赦す」ことができるのかー
その問いに、歌と祈りで答えた人々がいます。
「カンタ!ティモール」は、東南アジアの小国・東ティモールで起きた悲劇と、そこに生きる人々の“希望の声”を描いたドキュメンタリー映画です。
1975年、インドネシア軍の侵攻により始まった長い占領。多くの命が失われ、傷つき、沈黙を強いられたなかで、それでも彼らは「怒り」ではなく「歌」を選びました。
監督・広田奈津子が、現地に暮らしながら5年間かけて記録した映像には、亡くなった家族の話を語る人々の静かな言葉、子どもたちが未来を見つめて歌う声、そして、自然と共に生きるという哲学が映し出されています。
「あなた」と「わたし」に境界がなく、「自然」や「祖先」とつながっているという感覚。
それは現代社会で見失いかけた、ほんとうの“つながり”を思い出させてくれるはずです。
2025年の今だからこそ、観るべきな「日本人としての生き方」を思い出させてくれる映画です。
この映画は、過去の出来事を知るだけではなく、私たち自身の“これから”を問いかけてくれる作品です。
静かな感動と、胸の奥に灯る何かを、ぜひ劇場で体感してください。